『八木美知依/Seventeen』CDリリース・ライヴ@渋谷公園通りクラシッ

八木美知依/Seventeen』CDリリース・ライヴ@渋谷公園通りクラシックス

八木美知依(17絃箏、20絃箏)/ナスノミツル(b)/壷井彰久(vl)


渋谷公園通りクラシックスは初めて行く場所。
看板があったから分かり易かったけど、駐車場に潜っていくところはなかなか不安にさせます。


新作は八木さんに全編独奏にオーヴァーダビングしたりのようですが、ライヴはお二方を加えての編成。最近はまったサンへドリンのナスノさんに、ポチャカイテ・マルコの壷井さん。


今回はかなりメロディアス、それこそ咲き誇って散るような美しい旋律が奏でられていきます。壷井さんのエレクトリックヴァイオリンもエフェクターを駆使しつつも美メロを奏で。今回のナスノさんはエフェクターを駆使し、ノイジーな音をだしていき、環境音のような感じも醸してましたね。ナスノさんの変態なノイズ音には八木さんから笑みがこぼれた所もございました。


お三方がそれぞれの楽器を最大限使い切るかのように、様々な奏法が駆使されてましたね。
八木さんの突然弾かれる音はギュッと空間を引き締め刺激的、弦の端だったり、弓弾きしてたら弓で箏をバチンっ。ナスノさんも壷井さんも弦こすったり、いろいろ。


後半は何か聞き及びのあるリフだなと思ったらビョークの「human behavior」でした。
本編ラストはエリオット・シャープの「DIGITAL」。一定の単純なリズムを反復していって展開する曲で、八木さんはドラムスティックを絃に挟んで叩き、壷井さんはワウを効かせて空き缶を当て、ナスノさんも刺激的な音で、本編のメロディアスな展開とはまた違って楽しかったなぁ。


アンコールでは八木さんの凛とした歌声も聞けて嬉しかったです。


新作のタイトル「Seventeen」は、17絃箏からきているとのこと。MCでは丁寧に解説されてました。