向井千恵、山本精一@渋谷公園通りクラシックス

向井千恵、山本精一@渋谷公園通りクラシックス

渋谷の喧騒の中のビルの地下駐車場の奥にある渋谷公園通りクラシックスへ。
会場は椅子席でまだ空きのある入り、30人くらいかな。

向井さんはドラムセットに着くと、スティックを束ねて鳴らし叩き、どこか呪術的雰囲気を醸し出し、山本さんのギターもダークなトーン。
向井さんは胡弓を弾き出し、空を引っ掻くような軋んだ音が響き渡り、さらに重く沈み込んでいきます。さらに、向井さんがツマミをいじって爆音を突如出したり、ヒールを床に強く踏み込んで、緊張させる音を発してました。
山本さんがコードストロークで次第に叙情的に展開していき、向井さんの彼方から鳴っているような声が響き、山本さんの幽玄な声も加わり、なんとも凄かったです。
静寂に戻ると、向井さんは何か憑いたかのような舞踏。おもむろに床に散らしてあったタンバリンやカリンバで音を出します。
山本さんはアンプの音を下げ、マイクを近づけ生音で音を出したり。ギターを膝に置くと、スプレーでコツコツ当てたり、放射したり、箏のように弾いてました。
終盤は、向井さんの舞踏に、山本さんがドラムに着き、一音一音力強く叩き出してました。

一部は全編即興で、休憩を挟み、続く二部では、向井さんはピアノに着き、楽譜をセットしての曲演奏。
向井さんのピアノヴォーカルに、山本さんのギターに控えめながらのコーラス。とても印象的な旋律でしたね。ギターの音色もたまらなかったです。
3曲ほどであっさり終了。

二部はあっさり終わってしまいましたが、一部の即興は沈み込むように引き込まれて素晴らしかったです。山本さんの醒めたギターも堪能出来ました。
先日見た山本さんのduo演奏がライヴハウスだったので、今回はじっくり聞ける場所でよかったです。