灰野敬二、太田惠資@大泉学園inF

灰野敬二太田惠資


いつも通り開演ちょっと前ぐらいかな、という感じで行ってみてドアを開けたら、人が溢れててびっくり。そっか土曜日だった・・・。
普段は談笑を交えつつ和やか雰囲気ですが、今回は人が多く少々緊張感が漂ってしまいます。

灰野さんのギターは今回は黒のテレキャスターでなく、紫のSGでした。
今回は太田さんと灰野さんのエレクトリック楽器の絡みが前面にでた演奏でありました。

序盤は太田さんの青色のエレクトリックヴァイオリンが地鳴りのような音で厳しい音をあげ、灰野さんは左手を弦に当てて音を発していきます。中盤から灰野さんのギターの音を歪ませ、閃光の如く音を轟かせ、圧巻でした。
太田さんはスピーカーをいじったのか、ノイジーにガサガサと音が響き、灰野さんはハーモニカをマイクにあて吹き出し、太田さんのアコースティックヴァイオリンと相俟って、なんとも迫力がありました。


後半が始まると灰野さんは手作りハープのような楽器を弾き始めます。
続いて笛のマウスピースにホースをつけた楽器を吹き始め潜行するような音が揺らめくと、太田さんは置いてあったセサミのぬいぐるみを取り出し、押すと喋りだすもので、セリフが聞こえちゃうとなんとも可笑しかったですが、堪えました。
再び灰野さんがギターを手にすると透明のボトルネックを弦にぶつけるように当て、とんでもない破裂音が響き渡り、またループさせ、これまた凄まじい音。
太田さんも赤いエレクトリックヴァイオリンを手にすると、メタル顔負けのヘヴィーな音を繰り出し、ついには叫びまくしたてていきました。
終盤は灰野さんの声と太田さんのヴァイオリンの音の広がりがなんとも心地よく素晴らしかったです。