関島中尾祭り@吉祥寺MANDA-LA2
関島中尾祭り@吉祥寺MANDA-LA2
「勝手に MANDA-LA2 20周年記念ライブ」と銘打っての3日間の中日。勝手といっても、ちゃんとお店の人に断りをいれてます、と関島さんより。
プチだおん(多田葉子(as)+中尾勘二(ss,cl,tb)+関島岳郎(tuba))
中尾さんが小学校から聞こえてきた曲を採譜したという曲、関島さんの「殴り書きのラヴレター」、多田さんのオリジナル曲を演奏。
締めの曲では、多田さんはメロディオンとヴォーカル。多田さんの歌声はとても大好きなのでよかったです。もっと聞きたいところ。
小気味よくて、ほのぼのした空間がよかったです。
ふいご(古池寿浩(tb)+中尾勘二(ss,cl,tb)+関島岳郎(tuba))
関島中尾祭りですが、全曲古池さんのオリジナル、とのこと。
関島さん曰く、ふいごのキラーチューンでは、中尾さんもトロンボーンを吹き出し、摩擦音を響かせ、古池さんはブホっと吹き出し、そんなやり取りがしばらく展開され、ホースのあの曲っぽくて興味深くおかしかったです。
古池さんの「茄子のヘタ」という曲があって、昨日の今日でついナスノさんが浮かんでしまったところ、ちゃんと古池さんからナスノさんが下手だって言っているみたいで躊躇したとのこと。
休憩を挟んで第2部へ。
鈴木常吉(vo,g,accordion)+中尾勘二(ss,cl)+関島岳郎(tuba)
おもむろに朗々と常吉さんが歌いだしていました。
かなり酔いがすすんでいたようですが、切れ味のあるギターに迫力のある歌声とよかったです。自分は「特殊学級」で慣れ親しんでいましたが、また異なった趣きで響いてまいりました。
フォトン(林栄一(as)+中尾勘二(ss,cl)+関島岳郎(tuba))
オーバー・チューン〜ニキシのまだ来ない朝
反射する道
1の知らせ
月下の一群
ナーダム
鉛の兵隊
やっと聞けたフォトン。
林さんのサックスも艶光りしてたまりませぬ。
篠田昌巳さんのオリジナルの3曲。なんとも染み入ります。
後半は、出演者全員での演奏。常吉さんはアコーディオン、古池さんのトロンボーン、多田さんのアルトが加わります。
「ナーダム」の録音で一番好きなのは実はフォトンの作品に納められているのなので、聞く前は三人の演奏で聞きたいなぁとちょこっと思っておりましたが、演奏が始まり、中尾さんのサックスが響き渡り、ズンズンとあの旋律が浮かび上がり、音が絡まりだすと、そんなものはぶっ飛びました。常吉さんの厳しい形相、多田さんのアグレッシヴな動きに演奏、古池さんはこの日初めてぶっ放した大きい音。なんとも、ワナワナこみ上げるものがございました。
締めは「鉛の兵隊」。この曲聞くと、どうも特殊学級を思い出してしまうのでついつい笑みがこぼれてしまいます。常吉さんの歌声に、またミュートをつけたトロンボーン、メロディオンの絡みもよくて、いい雰囲気での締めでした。
司会進行の関島さんも、チューバを吹いた後は、舌が喋る形に戻らないとおっしゃってましたが、なんとも素敵でありました。