不破大輔セッション 4days+1 @渋谷7th Floor

yantera2007-12-04

不破大輔セッション 4days+1 5日目
不破大輔(b)佐々木彩子(vo,p)室舘彩(fl)辰巳光英(tp)山本精一(g)ミト(syn)外山明(ds)


当初の予定では、不破,佐々木,外山という、これぞ!という編成だったのですが、どんどん増員して、これは一体おうなるんだ!?という訳でどんどん不安になっておりました。
私奴が最も大好きなミュージシャンを挙げるとすれば、不破さんと外山さんなのであります。そしてついに共演するところを見られるという何とも感慨深きものがあります。実は共演は初めてではないとのことですが、実に10何年振りになるとのこと。
そして、うたのバックで叩く外山さんのドラムが実は最も好きで、うたに寄り添う音を叩き出せる数少ない方だと思います。どんなうたもののライヴを見る時もついつい外山さんのドラムを思い描いてしまうぐらいなのです。そこで、うたうたいで最も好きな一人の佐々木彩子さんとの共演。夢に見た共演です。
それがいつのまにかの大編成でセッション色が強くなるのでは、という危惧がございました。


さてやはりこの日は今までと比べるとかなりの大入り。
とはいえステージの雰囲気はいつになく和やか。
ステージ上で不破さんが着替えて上半身裸になっていると、すかさず佐々木彩子さんが突っ込みをいれてました。
不破さんから、今日は全曲佐々木彩子の曲をやります、とあって、不安は全て吹き飛びました。
まさに期待していた展開であります。


そして最初の曲は「酒場のえみちゃん」。
一気にちゃんのうたが広がります。
室舘彩さんだけ椅子なしで立ちっぱなしかという話しになると、後ろには立って叩くドラマー外山明がおりました。

『あおいとこ』収録「百足」の懐かしく壮大な情景を描き出す旋律はたまりません。
不破さんと外山さんの扇情的な音に相俟っておもわずほろりときます。
山本精一さんのギターソロがまた狂おしく炸裂し、これまたたまりませぬ。
もはやお馴染みの「股旅」に、未収録曲ありと。


二部は『空』収録の「青空」「タビシビレソング」、『あおいとこ』収録の「ワタシ」「ナラヤマ」。
どれもたまらぬ名曲。
不破、山本、外山ラインという、もうクラクラしてしまう面々がさらにたまりません。
辰巳さんのトランペットのソロ、ミトさんの効果的に流れ出すシンセもよかったです。
たまにしか吹かない室舘彩さんのフルートもこの日は吹き続けていて、やはり佐々木彩子さんの旋律と相俟って、なんとも感動的に響いておりました。

ラスト前に佐々木彩子さんのソロでも聞ける小気味いいナンバー。
何かいい音がするね♪にすかさず外山さんがカツカツ音を叩き出し演出してました。

本編ラストは「海ぼうず〜海人族のうた」。
涙腺緩む旋律。
実際、この曲を聞いて泣き喚いたことがありましたが、この日も外山さんのドラムと相俟って、感動的でした。
佐々木彩子さんの歌声に彩さんのコーラスが加わるのもまた何とも素敵でした。

アンコールは、この二人がいるということは・・・、という訳で佐々木彩子さんと室舘彩さんの「諸行でムーチョ」。
アカペラで客席の手拍子に掛け声。彩さんが声で斉藤社長良一さんのギターや北さんのトランペットのマネを披露。佐々木彩子さんから、全然違うよ、と一言。このやり取りも素敵です。


結果的には本当に素晴らしい演奏となりました。
やはり佐々木彩子さんの描き出す旋律に、外山さんのドラムは絶品でありました。
山本精一さんのギターもバッキングもソロとあまりに素晴らしかった。
感極まりました。