HAN BENNINK 3DAYS@六本木SUPER DELUXE

2/10 HAN BENNINK 3DAYS@六本木SUPER DELUXE

Han Bennink(ds)灰野敬二(vo,per,g)山本精一(b,g)坪口昌恭(p+effect)


Han Benninkを見るのは3回目かな。
いつかのジャズプロムナードでのドラムソロ。一昨年の同所でのあふりらんぽのぴかちゅうとのドラムデュオ。

始まる頃にはかなりの入り。立ち見もわんさか。

1セット目は、まずはHan Benninkのドラムソロ。
一打一打腹に来る強烈さでたまりません。
後ろの壁をなぞったり。片方のスティックを口でくわえて、それを叩いたり。ドラムセットから前に出て、座り込んで地面を叩きだしたりと。また、店長を呼んで通訳をさせ、なんだかオチのある話を聞かせてくれました。いやはや印象的な場面もてんこもり。
しばらくして、山本精一坪口昌恭が加わります。
クレジットのミスかと思ったら、山本さんはフレットレスのエレキベースを手にし弾きだしてました。前のめりな弾きっぷりで、随所にエフェクターをかけ、鮮やかな音を放射してました。後半はお馴染みのストラトのギターを使ってました。坪口さんは、いつもはトラック1台分もの機材な感じですが、今回はピアノにエフェクターがつほどと、坪口さんにしては簡素なセッティング。エフェクトを駆使しながらも、後半はピアノに専念でジャジーな弾きっぷりでしたね。
異色な組み合わせで、それがなんとも興味深く面白かったです。

2セット目は、Han Benninkと灰野敬二のデュオ。
灰野さんはタンバリンを両手に持ち、舞うように音を叩きだします。それからお椀や銅鑼、小さいベルリラにような楽器。激しく音を叩き響かせ、手でサッと押さえるしぐさで目が離せませぬ。
Han Benninkも前に出て、先ほどのように音を叩きだし、ピアノの鍵盤に足を上げたり。
後半は灰野さんの強烈なヴォイスが炸裂してました。

アンコールは、まずは1セット目のHan Bennink、山本精一坪口昌恭での演奏で始まり、しばらくして、灰野敬二が加わりました。
灰野さんも椅子(色がピンクなのがなんかいいなぁ)を用意して、SGのエレキギターを弾きだしてました。
さらに激しい演奏が展開されます。
山本さんがベースからギターに持ち替え、灰野さんがギターアンプの調整し直して、さらなる展開を期待したところで、Han Benninkがスティックを放り出し、バスドラのマイクにボコッと当たったところで終了。10分ほどでござったか。

やはりアンコールの編成でもっと聞きたかったのが正直なところですが、Han Bennink氏のドラムが堪能出来てよかったです。山本さんのベースもことのほか楽しかったなぁ。