三村京子『東京では少女歌手なんて』発売記念イベント@三軒茶屋Grap

10/21 三村京子『東京では少女歌手なんて』発売記念イベント@三軒茶屋Grapefruit moon

三村京子(vo,g)船戸博史(contrabass)
guest:小池昌代(朗読)さや(p,vo)


ふちがみとふなとの船戸さんのプロデュースで気になったのがきっかけ。
『東京では少女歌手なんて』を聞いてずぶずぶその歌声にはまっていきまして。
関内Little Johnでのソロでの弾き語りライヴを見たのが初めてで、やはりその歌声は凛としていながら気だるい雰囲気もあって印象的だった。
今回は遅ればせながらの『東京では少女歌手なんて』の発売記念ライヴ。
なんとゲストにテニスコーツのさやさんが参加。船戸さんといい、これはなんともたまらない布陣。
さやさんは三村さんが自分でフライヤーを配る姿が気に入ったとのことで、なんとも素敵なエピソード。


まずは三村さんと船戸さんのデュオでの演奏。
船戸さんはコントラバスに空間系のエフェクトも繋げてました。
ふちふなとはまたガラッと変わった雰囲気で、歌声が刺さってくる雰囲気で、コントラバスの音も太い音で響き渡ります。
数曲歌った後に、さやさんも加わります。
三村さんとさやさんの歌声が絶妙な絡みでたまらなかった。さやさんがぽつりぽつりと声をのせるだけでグッと引き込まれます。

休憩前に小池さんの朗読が入り、ここでも船戸さんのコントラバスとさやさんのピアノが加わり、より想像力をかきたてていきました。


その後も、三村さん、船戸さん、さやさんでの演奏が続きます。
ちなみにたまに客席の赤ん坊の喋り声が聞こえてきたけど、これがまたいいんだよなぁ。

特に印象的だったのは、三村さんの朗読。というかまくし立てられる言葉の数々。
自作の詩ではないけど、ばっちり三村さんの世界観だったな。辛辣な語り口調に、たまに(笑)と挿入されるのだが、それがまた絶妙なアクセントになっていて面白かったなぁ。
船戸さんのベースもよりアグレッシブに迫ってまいりました。


そしてなんと、さやさんのソロコーナーもあり、ピアノの弾き語り。
最近のレパートリーを中心に数曲披露。
三村さんもヴォーカルで参加。
二人の掛け合いがなんとも面白く、三村さんがさやさんに向かって「素敵なお姉さん」と言ったところ、さやさんは「間抜けなお姉さん」と返してましたね。
そして「バイババビンバ」。マイクから顔を背けて生声で響かせてたのも印象的。
個人的には、このセットを聞けただけでも満足でしたな。


最後に、三村さんはエレキギターを手にし、最近組んでいるという三村京子BANDのドラムの方が加わり、船戸さんを加えた三人での演奏。
この編成は船戸さんがあまりに強力過ぎてしまったので、今度は是非本来の三村京子BANDでの演奏が見たいですね。


いやぁ、実はかなり豪華なイベントになりました。