『やんてらの夏の企画 即興の日』太田惠資,金澤美也子@合羽橋なっ

8/13(土)
『やんてらの夏の企画 即興の日』@合羽橋なってるハウス
太田惠資(うた,ヴァイオリン)金澤美也子(うた,鍵盤)



何度か共演する機会がありましたが、デュオでの演奏は2006年2月18日以来です。
すこぶる楽しい演奏でしたので、再演を待ち望んでいた次第でありました。


前半
・<即興>
・ラッパ節(添田亜蝉坊)
・MinorSwing(Django Reinhardt)〜鈴懸の径(灰田勝彦)
後半
・北の海
・<即興>
・モズクゥス
アンコール
・<即興:大正演歌ラプソディー>


選曲は美也子さん。
あまりにツボをついた並びに、太田さんからも思わずよくぞ選んでくれたとの声が。
もちろん曲演奏とはいえ、即興演奏がふんだんに織り込まれていました。
ラッパ節は都家かつ江さんの歌っているものが参考にされてます。
歌詞付きの曲では、太田さん、美也子さんのうたの掛け合いがとても楽しいです。
「MinorSwing」〜「鈴懸の径」という組曲は、是非太田さんのうたで聴きたいとの選曲。
まさか歌わされるとはとの太田さんの弁でしたが、これがまた素晴らしいはまり具合。
中盤は太田さんの拡声器によるアジテーションも飛び出し、演奏が沸点に達していく展開がさらにたまりません。


中原中也の詩に曲を付けた「北の海」。
ここでは太田さんのエレクトリックヴァイオリンの深い響きに、美也子さんの本人曰く笙を意識したメロディカに響きが、非常に合っていて心地いいものでした。美也子さんの美声がまた映えてました。
続いての即興では、美也子さんのエフェクターを駆使したヴォイスが炸裂。
本編締めの「モズクゥス」。どうやら、もずく酢をトルコ風味で発音したようです。
この9拍子の難曲を、ヴァイオリンとピアノの2人で聴くことになるとは思いませんでした。
とんでもないかっこ良さでした。


アンコールは、大正演歌ラプソディーをテーマにした即興演奏。
なんか途中で美也子さんの怨歌になり、そこで太田さんの拡声器によるくぐもったナレーションが加わり、さすがの阿吽の呼吸で面白かった。


企画者としては、即興でと出演者に丸投げ致しましたが、
演奏、選曲共に、まさに手が合うとはこのことじゃなかろうか、と思える非常に楽しいライヴとなりました。
実は曲間のMCも非常に充実しておりました。
是非また近いうちに共演して欲しいですね。





演奏写真提供:芝田文乃


さて、前日に、太田さんが音楽を担当した「犬の消えた日」が放映されたこともあり、その効果もあったのでしょうか。
MC中に、そのドラマについて触れられて、なんと映像に即興で音を加えていったとのこと。なんとも珍しいことでは。
して、21名のお客様にご来場頂きました。ありがとうございます。
口コミ、ご支援もろもろ、ありがとうございました。
今後ともよろしくです。