久下恵生 外山明 DRUM DUO@六本木SUPER DELUXE 

場所は六本木SUPER DELUXE。
真ん中のドラムセットが二つ組まれ、囲むように見る感じです。
こういう感じだとどこから見るかということも楽しみに一つ。
私の位置は、目の前に久下さんのドラムセット、斜め後ろから見ます。
外山さんのセットはその延長線上で、ちょうど外山さんと顔が合うとこ。

お二方、今回初めて顔を合わせるとのこと。
いきなりのデュオの演奏、期待が高まります。

さてさて。
外山さんはドラムセットへ。久下さんは周りを徘徊、いろいろ叩いてます。フロアタムを倒したり、バスドラを手で叩いてたり。
ようやく座ったかと思いきや、スティックで素振り。外山さんも喜んで素振り。しばらくしたら、久下さんはピタッと止まって一言。「あんた、何やってんだ?」。一本!
その後も久下さんはフラフラ、外山さんは色んなリズムで呼応してました。久下さんは、スネアをごろごろ転がしてフラフラ、楽屋へと消えていきました、楽屋の方からカタカタ音が聞こえてきます。その時、客席でグラスを落としてしまった音が、素晴らしい間でしたね、楽屋から聞こえてきていた音は止み、外山さんのドラムソロへ。しばらく叩いて振り返る、まだ出てこない、また叩きます、振り返る、まだ、叩く。ようやくしばらくして、楽屋からスネアを転がしながら久下さんが出て参りました。
久下さんもようやく椅子に座り、ドラムデュオらしい展開になって来たと思いきや、目覚まし時計のアラーム音が。お二方はパタッと演奏を止めて逃げるようにステージから去って行きました。
はい、一部終了。

続いて2部は、ついにドラムデュオな雰囲気で。
久下さんのドラムはフライング・リズムスで聞ける、カンカンスネアで突き抜けていくような音を一定のビートで黙々と刻んで行き、対する外山さんは久下さんの様子を伺いながら独特な間で応酬してて、この対比と組み合わせはすごく気持ちよく、とても面白かったです。
その後、また久下さんは徘徊。ポッケから何か取り出したかと思いきや、鼻かんでました。
またお客さんの足をパタパタ叩き出し、お客さんも「もうちょっと下」と。ちなみに誰かと思ったら、豊田道倫さんでした(パラダイス・ガラージで久下さんと共演されているようです。)。

いやぁ、全くタイプが違うというか、個性そのものなお二方のデュオは、とにかくその対比がすこぶる楽しかった。ドラムデュオの部分はずーっと聞いていたいと思いましたよ、そして半泣き。

それにしても自分の席は特等席でしたねぇ。