大友良英 produces さがゆき sings@新宿PIT INN

大友良英 produces さがゆき sings
「see you in a dream」CD発売記念ライヴ
さがゆき(Vo)大友良英(G)渋谷毅(P)近藤達郎(Or, harm)栗原正己(B,mellophone, recorder)関島岳郎(Tuba,recorder)坂本弘道(Cello)高良久美子(Vib, marimba, per)芳垣安洋(Ds,Per,Tp)
山本精一さん(Vo,G)は都合により急遽出演できなくなりました。


全編中村八大さんの曲のカバーで、去年9月に録音前に公開リハーサルな感じでライヴが行われ、それがとてもよかったので楽しみにしておりました。ついに!です。


今回はレコ発ということもありまして、ピットインはかなり大入り。
去年は席に余裕がありましたが、今回は立つ余裕もないほど。200人近く入ったのかな。


初っ端はさがゆき歌謡ショーな雰囲気で始まったと思いきや、坂本さんのノコギリがペオンペオンと鳴り響き、エフェクト効果で轟音が鳴り響いたりと、芳垣さんも笑いながら叩いてましたね。
上を向いて歩こう」では、渋谷さんと坂本さんのツインコーラスが見られました。坂本さんのヴォーカルはマイルドでなかなか素敵です。
MCでは、その坂本さんの話題(坂本さんの壊した楽器が展示されているところがあったようです)から身内ネタへ、しまいには収拾がつかなくなったりと、なかなかアットホームなほんわかしてます。

後半は渋谷さんと関島さんとさがゆきさんのトリオでの『遠くへ行きたい』。
栗原さんと関島さんを軸に栗コーダーカルテット色なほのぼのな展開もあって、孤独感が漂いながらも暖かい感じ。近藤さんの哀切なハーモニカも絶品でした。

ロック色の濃い『宇宙へ飛び込め』。大友さんのギターもサイケデリックな展開ながらかなり鋭いフレージングが印象的。関島さんチューバが中盤で加わるところは鳥肌もののかっこよさ。「人間だもん」というフレーズで坂本さんのコーラスも加わるんだけど、迫力あってかっこいいんだけど、ちょっと笑ってしまった・・・、すんません。

『太陽と土と水を』はもう圧巻。さがゆきさんは今回はヴォーカルという面が前面に押し出されていますが、ここではヴォイスパフォーマーとしての面が発揮されて凄い展開。演奏もド迫力です。轟音が繰り広げられる中、微かに聞こえる渋谷さんのピアノにハッとさせられたり。チェロやリコーダーの音色もより深淵と導くようでした。

メドレーで『どこかで』で本編締めで、なんだか胸がいっぱいになってアンコールする気になれなかったんだが、アンコールは『夢で逢いましょう』。もちろん、素敵でした。


前回は手探り感があったけど、今回は演奏者の持ち味もちゃんと発揮されてた感じでより聞き応えがありましたよ。


CDも先行発売されてまして、とりあえず小冊子のブックレットが内容がとても濃い!