Shinjuku New Year Jazz Festival 2006@厚生年金会館

Shinjuku New Year Jazz Festival 2006
新宿ピットイン 40周年記念


どさくさに紛れてチケット購入のため、後ろから3列目。
でもステージ全体は眺められてよかった。
ほぼ真ん中なので音も偏らず。


渋さ知らズ
不破大輔(ダンドリスト)片山広明, 広沢 哲,佐藤帆(Ts)川口義之,小森慶子,立花秀樹(As)鬼頭 哲(Bs)北陽一郎,辰巳光英(Tp)高岡大祐(Tuba)勝井祐二,太田恵資(Vn)内橋和久,斉藤良一,大塚寛之(G)中島さちこ(P)芳垣安洋,倉持 整,磯辺 潤(Ds)関根真理(Per)ペロ(Dance)東洋組(舞踏)渡部真一(Fisherman)田中篤志(PA)

「ひこうき」から。真理さんのメインヴォーカルに彩さんのヴォーカルが加わり、片山さんのテナーが先導していくような素敵な展開。
そして舞台袖からギブスと松葉杖姿の渡部さんがいつもの姿で登場。
長尺の「股旅」へ突入。
いつもは陰で見えないスリードラムワンパーカッションの一挙手一投足の全貌が見れて、凄かった。
勝井さんと太田さんのツインヴァイオリンが引っ張っていく印象。
ソロで印象深いのも太田さん。ヴァイオリンソロでなくヴォイスソロ。アラッビクなヴォイスをのせたかと思いきや、突然拡声器をもち、御礼の口上。客席拍手喝采
終盤は斎藤社長良一さんのギターがガッキンガッキン音をたててましたね。


三好“3吉”功郎 スペシャル・ユニット
三好“3吉”功郎(G)村田陽一(Tb)原朋直(Tp)井上陽介(B)村上“PONTA”秀一(Ds)仙波清彦(Per)

フュージョン色が強いメロと展開は個人的にツラかった。
仙波さんだけ異彩を放っていましたね。
ホース回したり、鳴り物の数々を鳴らし、時折声を挙げては演奏を鼓舞してました。
パーカッションソロでも、おもちゃ楽器を駆使し、金属の叩きモノを連打。
盛り上がったところでテーマに入ると、やっぱ・・・。
最後は仙波さんが叩きモノを手にステージ前に出て来て、モノを股に潜らせたり、終わると同時に落としたりで、楽しかったです。


梅津和時 KIKI BAND
梅津和時(Sax)鬼怒無月(G)早川岳晴(eB)ジョー・トランプ(Ds)+今堀恒雄(G)

ドラムがジョー・トランプ氏に代わり、ガツンと来るドラムで、よりハードロックな面が強調されてましたね。
梅津さんのアルトもギラギラ熱く鳴ってましたね。


Pain Killer
ジョン・ゾーン(As)ビル・ラズウェル(eB)吉田達也(Ds)+近藤等則(Electric Tp)大友良英(G)

三者による演奏からスタート。ジョン・ゾーン氏のアルト強烈な線の鋭い音、ビル・ラズウェル氏のもわもわしたベースが潜行し、吉田達也氏は叩きまくりで疾走してました。
そしてジョン・ゾーンの手招きで近藤さんが登場。お互い背中に手を回しながらで微笑ましいです。TOKYO ROTATIONではついぞ見れなかったが、今回は初めからジョン・ゾーン近藤等則二人で一斉に強烈な音を出し、凄まじかった。吹き倒した後、お互い指差して笑い合ってました。終いには、二人で向かい演奏してましたね。
ビル・ラズウェル氏は吉田達也さんの怒涛のドラムに向き合っての演奏。ジョン・ゾーンも二人だけの演奏となると、向かって行って楽しんでましたね。吉田さんも笑みがこぼれます。
続いて大友さんが演奏に加わったのだが、「GREEN ZONE」で聞けるねっとりとした音で迫りましたが、いかんせん音量が抑えられ(管のお二方がデカ過ぎる)、今回はビル・ラズウェルの潜行浮遊物体なベース音とは分が悪いように感じました。大友さんのギターはたまらなく好きなのだが、今回ばかりは残念だった。しかも2:2:1だし・・・。
今回のPain Killerはやはりジョン・ゾーン近藤等則に尽きるかな。
ジョン・ゾーンは「ありがとう!」と言って退場。


大友良英 ニュー・ジャズ・オーケストラ
大友良英(G、指揮)カヒミ・カリィ(Vo)アルフレート・ハルト(Ts,B-cl)津上研太(As,Ss)大蔵雅彦(As,B-cl, Tubes)青木タイセイ(笛、Tb)石川高(笙)Sachiko M(Sine waves)宇波拓(Comp&オブジェクツ)高良久美子(Vib)水谷浩章(B)芳垣安洋(Ds,Tp)+菊地成孔(Ts)、近藤祥昭(PA)

演奏前にハルト氏がカメラを持ってフラフラ。集合写真を撮った模様。
初めに「ユリイカ」。
会場が緊迫した雰囲気に包まれます。
今回は菊地さん参加ということで、アルフレート・ハルト氏はバスクラメイン。
菊地さんのテナーを中心に展開。やはり艶のある、その音色はたまりません。
続いて、エリック・ドルフィーの「Something Sweet, Something Tender」。
宇波さんがスピーカーの何やらの装置に金属片を入れジャラジャラ音を鳴らし、ハルト氏のバスクラソロ。今回もおどけた雰囲気で、自分の頭をポンっと。
それにしても、SachikoMのサイン波と石川さんの笙、高良さんのヴィブラフォーンの弓引きが展開される中で、何千人の聴衆の前でやっていると思うと何だか途方もないです。
「Gazzelloni」では水谷さんと芳垣さんの演奏姿に圧倒。管のソロ回しも強烈、ハルト氏のテナーが鮮烈でした。でもドラムの音が遠いのが惜しまれます。
締めでは怒涛の演奏で、ハルト氏はバスクラ分解しながらの吹いてましたわ。
PAの後ろで近藤祥昭さんのPAさばきで音が変化するのを垣間見れたのも面白かった。


室内楽団 八向山
山下洋輔(P)向井滋春(Tb)八尋知洋(Per)+早坂紗知(As)川嶋哲郎(Ts)

山下洋輔さんの着地しないでせわしないピアノは苦手(フジロックイギー・ポップに走った)なのだが、今回はヤヒロトモヒロさんのパーカッションががっちり締めてた感じが致しましたね。
そしてゲストの早坂紗知さんは黒を基調に赤のミニスカート姿。かっこいい!
八向山のトリオ編成は広がりのある音で聞き心地がよかったけど、
山下さん、早坂さん、ヤヒロさんのトリオの演奏がよかったですね。
早坂さんは2管吹きもとびだしてたけど、ソプラノサックスの堂々とした吹きっぷりは、やはりカッコいい!


最後はあっさり終了。