灰野敬二、太田恵資@大泉学園inF

灰野敬二、太田恵資@大泉学園inF


いつ以来かと思ったら、なんと前回、自分が見たのは6月。
結構コンスタントにされているという印象だったので、意外と驚く。


inFでは既に灰野さんと太田さんはセッティングを終え、調整中。
灰野さんの音はアンプから、太田さんのエレクトリックヴァイオリンは店に常設のスピーカーから出力されてました。


灰野さんはマイクを手に引っかき音やこすり音をたて、歌集を物色、太田さんは木目ヴァイオリンを朗々と奏でます。歌われたのは、解体された「アカシアの雨がやむとき」。
どんどん熱を帯びていくと、灰野さんのヴォイスは、まるで鋭利なパーカッションのような声を出し、凄い迫力でした。
静かな雰囲気になると、灰野さんの歌唱に、太田さんの拡声器ヴォイスと不穏な空気を醸し出してました。


太田さんは、飲んでたペットボトルを吹いて音を出し、握って音を変化させたりで。クリスタルカイザーでよかった。
灰野さんは、チャルメラのような中近東な響きの笛、フルート。それから太田さんがいつも使われている叩き物も手にして、これまた鋭い叩きっぷりで、叩いてマイクにさっと近づけてギュンっと音をだしたりで。


全体を通じて、太田さんのエレクトリックヴァイオリンがループを駆使し音が重ねられていき歪みを加えた音で奏でられ、灰野さんのエレキギターが唸りをあげ切り裂いてく場面が非常に印象的。


今回は焦点が絞られてて、かなりスムーズな展開でした。
とはいえ飛び出す音は驚愕でありました。