坂本弘道、八木美知依@下北沢LADY JANE

坂本弘道八木美知依@下北沢LADY JANE


下北沢LADY JANEは初めて行く場所。
下北沢の喧騒をちょこっと抜けた場所にありました。
なるほど、演奏を集中して見る場所はかなり限られてしまうつくり。
酒はたんまりありました。
そういえば、あの変態写真はLADY JANEでしたか。


それぞれのソロ演奏から始まり、デュオ演奏を行う構成。

1セット目は坂本さんの演奏から。
チェロを指で爪弾いて、弓引きを加え、荘厳な音を響かせ、ループさせます。
カオスパッドをつないだチェロを叩き出し、歪んだ音を加えます。
そこに、さらに弓引きで歪ませた音を轟かせていきました。
これが何とも美しく引き込まれました。

2セット目は八木さんの独奏。箏の澄んだ音色が何ともたまりません。

デュオでは、坂本さんはノコギリの弓引きで音をふわふわくねらせたり、ノイジーに摩擦音だけ出したり、下に置いてあるチェロの、おそらく弦をひきだしてました。小物もじゃらじゃらで、チェロにぶつけて、増幅した音でボンボン音が出てました。八木さんもスプーンを挟んだり、スティックでバシバシ音を叩き出します。
八木さんが箏の音を走らせる中、坂本さんがチェロを引っくり返すと、なにやら不穏な空気。店の壁にチェロをギコギコ擦りつけ始めました。チェロを戻して椅子に座って演奏を始めると、今度はグラインダーを手に、ギュイーンを弦に当て音を轟かし、チェロの鉄の脚の部分に当て付け、火花を散らしてましたが、やはり場所が場所で今回は下に向かってでありました。
ノイジーな部分もあったけど、何よりお二方の出す旋律と音色の美しさに引き込まれました。