Complete imaginary number「夏の夜の真空」@新宿PIT INN 

yantera2006-08-14

Complete imaginary number「夏の夜の真空」@新宿PIT INN 
松本治(tb,pianica)外山明(ds)石渡明廣(g)かわいしのぶ(b,vo,toy)高良久美子(vib,per)ライオンメリィ(p,accordion,vo)原みどり(vo,tabla,大正琴)


盆の中日でなんだかちょっと変わった趣きに。
ライオンメリィさんは浴衣姿でしたね。原みどりさんは白を基調とした民族衣装かな?あとの皆様は私服です。
原みどりさんのタブラを叩く時に指につける滑り止めの粉の香りがほのかに香ってきます。

松本治さんは虚数について凝っているようで語り始めると、石渡さんの浮遊感のあるギターの音色が数学の奥深き世界へと導くようで面白かったです。

今回は持ち寄った曲を松本さんがアレンジしての演奏。

なんと外山さんのオリジナルもあって、やはりなんだか伸縮自在で吹っ飛んでました。

しのぶさんの曲では、「枇杷」での素朴な旋律が高良さんの鉄琴から始まったのもなんだかとても素敵でした。「守銭奴のうた」では大スペクタルに展開されてて、なんとも欲は宇宙へとも広がっていくものだと感じたものです。

原みどりさんは、お盆を意識しての選曲とのことで、大きなスケール感じさせ、なんだか胸に染み入ります。

全体的な演奏はしのぶさんのブイブイしたベースと外山さんの刺激的な間と音に、石渡さんのギター、松本さんのピアニカとトロンボーン、高良さんのヴィブラフォーンの揺らめいた響きと対照的で、はまりこめましたね。

アンコールでは、MCだけに留まらず、松本さんの虚数についての語りに演奏が絡まって、これがなんとも素晴らしかった。


虚数なのか、お盆なのか、はたまた二日酔いなのか、の非日常へと誘われ漂ったライヴでありました。