板橋文夫、梅津和時DUO@新宿PIT INN

板橋文夫(p)、梅津和時(as,ss,cl,bcl)


板橋さんが挨拶で喋ると、梅津さんはクラリネットで軽妙に合いの手をいれ、ほんわかスタート。
一曲目は即興で、なんと高田渡さんの「生活の柄」の旋律を織り交ぜる展開。そよ風のように心地よい雰囲気。
「ジェリーロール」のカバーでは板橋さんのピアノソロが展開される中、梅津さんが軽快なステップで踊ってましたね。
その後もそれぞれのもち曲が演奏され、板橋さんの躍動的なピアノに、流麗な梅津さんのサックスがそれぞれ鳴り渡り、濁流からせせらぎへと流れるような展開。

後半では、「悲しき兵士」ではピアノの中に鳴り物を入れ、金属の擦れる音を効果的に出し、曲の終盤では右手で叩き物を叩き出しながらの激しさでした。
板橋さんが、ヴォーカル梅津和時!と紹介。先ほどでた「生活の柄」を歌い始めると、コーラス板橋文夫!と、しぶしぶ板橋さんが梅津さんに続いて声を出してました。
〜ピアノを弾き疲れ〜鍵盤の上で寝たのです〜♪の一節に思わず客席が沸きました。
続いて、板橋さんにピアノをバックに、もう一曲、こまっちゃクレズマのレパートリー「月光価千金」も披露。梅津さんは美声です。

アンコールでも激しい演奏が続き、「For You」の胸がいっぱいになる旋律が染み渡ります。
しっとりと終わるかと思いきや、板橋さんはさらに弾き始め、梅津さんは困ったフリをしつつも、2管吹きでブイブイ音を出し、板橋さんも腕に身体全体を預けるかの如くの弾きっぷり、盛り上がりましたね。