板橋文夫カルテット＠新宿PIT INN

yantera2006-11-11

一曲目はお馴染みでインプロから始まります。
林さんの艶やかなアルトの音色が冴え渡ります。もちろん板橋さんは立ち上がり握りこぶしでの激しさ。
林栄一さんの｢鶴｣という曲がまた美しく、板橋さんのピアノは色彩鮮やかな旋律でしたね。たまりませぬ。
また静かめなイントロで、板橋さんの内部の弦をいじり、外山さんが椅子でキーキー金属の擦れる音を出していたのも面白いです。
林さんと外山さんの二人になった時は、外山さんは立ち上がりさらに激しさが増した手数で叩き出し、林さんのアルトも軋み引き裂く音色で凄まじかったです。
板橋さんと外山さんの応酬も、どちらも引かずに加速しっぱなしで飛ばしてました。
そして井野さんの雄大さを感じさせるベースは終始素晴らしかったです。弓弾きも、その軋みから途方もなく引き込まれました。

初めて見る編成でのカルテットでしたが、それぞれ持ち味が如何なく発揮されているようで、素晴らしかった。
次回は1/6にドルフィーでやるようで、行ってみたいです。