即効音楽場 vol.2@青山月見ル君想フ

大友良英(g)、ナスノミツル(b)、中村達也(ds)
Optrum(伊東篤宏(optron)&進揚一郎(ds))+ナスノミツル(b)


大友さんと中村達也さんのセッションを前回見た時、ベースがナスノさんだったら、と強く感じざるをえないものだったので、何とも待望のライヴでした。
ただ大友さんとナスノさんといえば、3月に最強ドラマーのPaal Nilssen-Loveとの演奏を目の当たりにしてしまったので、比べちゃうと見劣りするかなぁと若干不安もよぎりました。


Optrumとナスノさんのセッション。
会場が暗転し、まずは伊東さんのオプトロンソロ。極悪なノイズが蛍光灯の明りと共に撒き散らされます。ズガガガガガガ、ペオーンペオーン、ゴゴゴゴゴゴゴ。
進揚一郎さんのドラムは透明のドラムセット。しばらくして演奏に加わると、ノイジーな音に対して直線的なタイトな音。バスドラの陰から緑のビーム光線が放たれ、視覚的にもなんとも楽しい。
後半から紹介があってナスノさんが加わると、ナスノさんも序盤は金属を弦に当て、ノイジーに音を響き渡らせます。しばらくして、リフを繰り出し、メロディアスな旋律を弾き始め、爆音との対比がいい感じでした。
とはいえ、オプトロンの蛍光灯の乱射に目がやられました。


さて大友さん、ナスノさん、達也さんのセッション。
中村達也さんのドラムは目の当たりにすると、やはりかっこいい。首にタンバリンをかけて髪を振り乱して叩く狂犬っぷりが素晴らしい。ビートを刻みながら目を見開いて伺う姿も獲物を狙うようでした。時折あげる叫び声は音程高めで動物の子どもみたいで、ちょっと微笑ましかったです。
大友さんも最初こそアブストラクトな感じでしたが、徐々にロックな激しい演奏へ。中盤にSGの弦が切れて、ストラトキャスターでの演奏でしたが、んー、やはりSGで聞きたかったな。
それにしてもナスノさんの共演者の獰猛さを挑発するように、繰り出されるリフのドライヴ感がたまりませぬ。やはりこれですよ。
今回は極めてロックな演奏に振りきれて、とても楽しめましたね。


締めは演奏者全員での演奏。
再び会場は暗転。またも目がたまらん。達也さんの叩きっぷりが見えないなぁと思っていたら、立ち上がっての叩きっぷりがストロボ状態で見えてきて、迫力がありましたね。
それにしても音に溢れ具合が凄まじかったです。
伊東さんは最後の一コマで変顔してたのは気のせいかな。