灰野敬二,山崎阿弥@下北沢LADY JANE

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灰野敬二,山崎阿弥@下北沢LADY JANE


確か2度目の共演。
前回見逃していたので諦めていたが、なんと再びの共演で行ってきました。
山崎阿弥さんはちょうど去年に石橋英子さんと山本達久さんとの演奏を見て、気になっていたのです。


山崎さんはあふれ出る泡のように澄み切った音で特殊言語を発しているが印象的。
そこに灰野さんはホースやヴァイヴで使って音を出します。
山崎さんの小型のスピーカーを置いた椅子に木槌で叩いたり、貝殻に水を入れて滴る音を響かせてました。
即興の中に曲も織り込んでいて、かすれた声での「Amazing Grace」、そして個人的に感慨深かったのが、渋さ知らズでお馴染みの「ひこうき」。前回見たときに思いがけずの展開に驚いたが、また聴けるとは思わなかった。その後の曲も素晴らしかった。
しかも、その傍らで響いているのは、灰野さんの爪弾く轟音ギター。これはもうたまりませぬ。
さらに加速する灰野さんのギターに、山崎さんの引き裂くような声が響き渡り、引き込まれました。


2部では灰野さんは14弦にさらに10弦加わった琵琶のような弦楽器を使用。さらにエレキギターを膝に乗せ、金属を弦に当てて、さらにヴァイヴを当てていました。また弦にゴムをくくりつけて、そのゴムを弄って音を出していました。不穏なギターの音があたりを覆っていきました。
山崎さんはスーパーで野菜の下に敷くようなのに鈴を乗せて転がしていたり、蝋燭を手に乗せてそれと掛け合うようなヴォイスパフォーマンスと、小物使いも興味深かったです。最後はピアノを弾いていましたね。


1部と比べると、やはり2部の印象は薄かったかな。
何も一言もなく演奏が終わって、そのままお二方顔を合わせることなく片づけ始めたので、ちと気まずい雰囲気だったけど、今までにない感じで面白かったです。