渋さ知らズオーケストラ『渋路宴夜』@日比谷野外音楽堂

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渋さ知らズオーケストラ『渋路宴夜』@日比谷野外音楽堂
不破大輔,片山広明,佐藤帆,広沢哲,立花秀輝,川口義之,鬼頭哲,吉田隆一,高橋保行,北陽一郎,辰巳光英,山口コーイチ,エマーソン北村,ファンテイル,斉藤社長良一,大塚寛之,ヒゴヒロシ,小野章,磯部潤,藤掛正隆,山本直樹,関根真理,横沢紅太郎,室舘彩,コヤマナオコ,反町鬼郎,ぺロ,東洋,しも,宝子,若林淳,南加絵,すがこ,他多数。
直江実樹(一般公募ゲスト)+渋さ知らズ
HBY28+渋さ知らズ
三上寛+渋さ知らズ
Keyco+渋さ知らズ
RINO LATINA ?+渋さ知らズ
サイプレス上野とロベルト吉野+渋さ知らズ
太華+渋さ知らズ
Shing02+渋さ知らズ
テニスコーツ+渋さ知らズ
小島麻由美+渋さ知らズ
向井秀徳(ZAZENBOYS)+渋さ知らズ
元晴&タブゾンビ(SOIL&PIMP SESSIONS)+渋さ知らズ


正直、いろいろな前情報から全く気乗りがしなかったのだ。
会場を前にしても、だれかチケット欲しい人がいたら譲渡する気だった。
そのうえ、野音はあんまり好きでない。結局酔っぱらって大騒ぎできりゃいいんだろ、な感じで。客層がいい印象がないのだな。


さて開演ちょっと前に入ると、
音だし的なノリで演奏がなされていた。
しばらくすると、関根真理さんヴォーカルの「ひこうき」。
なんかものすごく気持ちのいい鍵盤が響いているぞ、と思ったら、エマーソン北村さん、うわぁ、これはすごい嬉しい。
そして、なんと妊婦である室舘彩さんもステージ上にいる。


続きは「渚の男」。これはたまらん。あがるあがる。


続いては、なんと反町鬼郎さんの歌う「校庭」。
彩さんのコーラスも加わり、これが本当たまりませんでした。
この時点で、来て良かったと、落涙いたしました。


「LION〜Fisherman's band」へ。エンヤートットエンヤトット


直江実樹さんは、ラジオのノイズを出していて、そこに関根真理さんの悩ましい声、コヤマナオコさんの声、室舘彩さんのミーンミンミンミン(相変わらずだぁ)が乗り、なかなか心地よく聴けた。


HBY28+渋さ知らズ
チープなカラオケで「諸行でムーチョ」。
安直な気がする。
背の高い娘からぞくぞく出てきたので、終いには5歳の娘とかまで出てくるのかなって期待したが、そんなことはなかったね。
不満は、正直もっと若い娘たちが前面に出て欲しかったな。あそこまでやったんだから、おばさんには引っ込んでいて欲しかったヨッ!彩さん、ペロさん、ステージ上の皆様、ごめん。
タムタムが無邪気にはしゃいでいて、斉藤社長にうちわで叩かれていたのだけが、微笑ましい一幕。
以前の渋さだったら、こんなこと大々的に言わなくても、よく分からん若い娘がステージにいたものなのにな。


そんな戸惑いと一部の狂騒が渦巻く中、三上寛さんがステージ袖からニコニコ顔で登場。
現れた瞬間、一気に雰囲気が一変。
三上寛は、広沢哲,斉藤社長良一,磯部潤のセットだったかな。
三上寛のヴォーカルとギター、リマさんのテナーがよく響く。いいなぁ。
曲名が分かるのは「夢は夜ひらく」ぐらい。けっこう演奏していましたね。
本当はオーケストラとの共演も見たかったが、この編成のままで終了。
やはり磯部さんのタイトなドラムが印象的でした。


さて、また一変。
続いてはKeyco。今度はオーケストラとの共演。
堂々とした貫禄あるステージ。だからこそ物足りないものもあるけど。
ノリよく3曲聴けてよかった。
タメを効かせたオーケストラの音も功を奏していました。


RINO LATINA ?は退屈だった。
オーケストラは撤収して、誰がいたかも覚えていない。
1曲目のKeycoとの共演は少々聞けましたが、あとはダメダメ。
こいつは自分のイベントとblogを紹介しにきただけじゃないのか。
韻の踏み方は、もう忌まわしきJ-RAPを彷彿させるダサさ。


サイプレス上野とロベルト吉野は、
同じHIP HOPだけど、違いましたな。
でもこの場所ではやはりきついのは確か。


太華のヒューマンビートボックスの超絶技巧はさすがに楽しい。
もうちと見たかった。
ちなみに、その後のshing02のセットでもDJセットの場所から音を放っていて、これもよかった。

shing02は、吉田隆一さんや藤掛正隆さんたちとの編成で、緊張感がせめぎ合う演奏が繰り広げられていたんだけど、凄かったのが舞踏。音と相まって目が離せませんでした。実は若林淳さん見るの初めてだったんですけど、素人目だけど、桁違いな凄味を感じました。


夕暮れのテニスコーツも絶品だった。
テニスコーツの二人に、辰巳光英,エマーソン北村,関根真理,んで不破さんもステージに残ります。
2曲だけだけど、「バイババビンバ」も聴けました。さやさんが不破さんにマイクを向け、不破さんの歌声も聴けました。
残念なのは、酔っ払い率が増えた客席。
本当は生音で聴きたかったぁ。無理か。


さて、メンバーも戻り、今回のハイライトともいえる「天城越え」。
和装に着替えた、反町鬼郎のヴォーカルがあまりに素晴らしい。
お客さんも前に殺到していました。


そして「都市生活者の夜」。
イントロでゾクゾク来ちゃいました。
でも渡部真一のヴォーカルが、とてもがっくり。反町鬼郎さんの後ということもあるんだけど。
とはいえ、やっぱこの会場で聞けたのは格別だよなぁ。


日もぽっくりと暮れて、小島麻由美の登場。
やはりオーケストラとの共演はばっちり。


「渡」を演奏。
そして、向井秀徳を迎えて「ひこうき」。
朴訥とした歌い口調が印象的。
でも1曲だけだったのはちと勿体ない気もします。


締めの「本田工務店」。
ゲスト陣の中で、テニスコーツだけ初めから加わってたんだけど、二人のはしゃぎようが本当素敵で、やっぱ泣きそうになってしまった。植野さんが自分のギターを上に投げたりしてたけど、落とさないか、ちょっとハラハラしてしまった。最近笑いの神が憑いているからな、この人。

いやぁ、いろいろな思いがこみ上げましたが、
とにかく、行ってあの場にいれたのは良かった。
手放しで喜べる訳もないが、最低もう行かねとも全く思わないし。
正直、最低とか抜かしている輩は何を求めて行ったのか、さっぱり理解に苦しむけど。
ま、内輪的な煽り宣伝には心底むかつきましたがね。