EMERGENCY!+板橋文夫@新宿PIT INN

EMERGENCY!+板橋文夫@新宿PIT INN

芳垣安洋(Ds),大友良英(G),斉藤良一(G),水谷浩章(B),guest 板橋文夫(P)


EMERGENCY!になんとゲストで板橋さん!という訳でたまらず行きました。
リーダーバンド以外で板橋さんを見るのは、2002年の2/1の渋さ知らズとの片山広明さんの「quatre」レコ発以来かな。
なんとか大方椅子に座れたかな、な入りです。
左からピアノの板橋さんに、斎藤さん、芳垣さん、大友さん。
左側は断線が心配されます。


一発目は「sing sing sing」。
のっけから凄まじい勢い。板橋さんは親指でぎゅんっと鍵盤を押し付けたりこぶしで殴りつけたり一曲目から飛ばします。
斉藤さんが飛んだ音を繰り出せば、大友さんは這うような感じ。

この勢いは本編最後まで続きました。うはー。

EMERGENCY!恒例というチャールズ・ミンガスのナンバー。
芳垣さんのMCでは、馬鹿ロックブルースになってしまうとのことで、今回はジャズということでしたが、やはり板橋さん効果か更にとんでもないことになってしまったようです。
曲の後半では板橋さんの力強いピアノをバックに四者がヴォーカル。斎藤さんはハンドマイクで叫びあげてました。

「小さな願い」は、こちらはしっとりと揺らめきを加えつつ。

前半も1時間以上、はてさて後半。

エリントンナンバーも芳垣さん曰く「原曲に忠実」に演奏され、オリジナルも全開。

続いてローランド・カークの「溢れ出る涙」。
大友さん、芳垣さん、水谷さんのかけそき音で会場は緊張感を伴った静寂に、そこで斎藤さんの、あの印象的なフレーズが奏でられます。そんな緊張感したとこで奏でられる板橋さんの旋律は先ほどと打って変わって本当うっとりするたまらなさでした。

再びチャールズ・ミンガスのナンバー。
印象的なのは、大友さんのじりじりとしたノイジーなギターと板橋さんのピアノの組み合わせ。なんだか改めて板橋さんの懐の広さを実感したというか。そこからテーマに雪崩込めば、ついに大友さんのギターも決壊、轟音が繰り出されましたね。

既に23時も過ぎ。

アンコールは「お客さんにいい気分で帰ってもらうために」ということで、
ぬくもりのある素敵なナンバー「おやすみなさい」。
癒されな旋律なだけに、ちょっとギターの音が気になってしまう部分もあったが、とてもいい締め。


板橋さんと大友さんはなんと10年振りの共演、梅津和時さんと仙波清彦さんのバンドでご一緒だったようです。