ONJO@新宿PIT INN

ONJO@新宿PIT INN
この日は昼の部、夜の部と共にONJO


昼の部はメンバーによるそれぞれのソロ。
案の定、寝過ごした挙句遅刻。
会場の半分くらい置かれた席は埋まってて、落ち着けず。
何故か荷物置きに使われてる席が見受けられ、ちょっとムッとする。
それはさておき。
空調の音がゴーっと流れる音が響いてます。


大友良英
ギターソロ。エレキではなくガットギター。「カナリヤ」の美しい旋律が奏でられてましたね。

津上研太
アルトサックスソロ。艶のある音色でメロディアスな展開。

Sachiko M
サイン波により、ブチブチっと小刻みに展開。

青木タイセイ
ステージ脇のところで演奏。ベースソロから始まり、ループさせて、トローンボーンソロに移り、と起伏のある展開。


・・・なところでしたが前半は落ち着いて聞けず残念でした。
さて気を取り直して後半。
でも座るとステージが全く見えません・・・。


大友良英
再び、大友さんのギターソロ。前半と同じくガットギターソロ。

宇波拓
この日もスピーカーの装置に、この日はパスタが載ってましたね。金属類もぶち込み、ざわざわざわざわ。時折、ベンッと鍵盤の音が鳴っているのが、グッと緊張感を与えてて、これがとてもよかった。

大蔵雅彦
アルトサックスソロ、といっても前半の津上さんとは全く違います。一音一音ポンッと音を出し、決して持続されない展開。音を出さず空気の通る音だけ発してたり。うー、なかなか難しい。

石川高
笙の石川さんですが、エレクトロニクスでジューと音を出し、時折ノイジーな音を絡ませておりました。ONJOでの笙の石川さんか知らない私にとっては思いがけない展開。
そして満を持して、笙の音が加わっていくと、これがとんでもなく凄かった。その美しい響きで、まるで宇宙空間にでも放り出された感覚。鳳凰が降りてくるとはこんな感覚か。
驚愕でありました。

アルフレート・ハルト
去年のNEW JAZZ FESTIVALのこともあるんで油断がなりませんが。
強烈なバスクラリネットの音が響き渡ってました。でもどことなくメロディアス。
後半は弓を手にとるとガサガサ音が、アルトサックスが置かれてたようで、触れる音をエフェクト処理されて音が出てるよう。よりノイジーな音が響いたかと思うと弓弾きされてました。バスクラリネットも解体され弓弾き。


どの演奏も個性の濃い演奏が繰り広げられましたね。Sachiko Mさんのサイン波はもうずーっと没入したい感じです。アルフレート・ハルト氏も貫禄のある演奏。そして何より石川高さんが本当凄かったです。


夜の部へ。その前に一杯ひっかけよう。案の定一杯で済む訳も無く。


ONJO
大友良英(G,指揮)カヒミ・カリィ(Vo)アルフレート・ハルト(Ts,Bcl)津上研太(As,Ss)大蔵雅彦(As,Tubes)青木タイセイ(Tb,笛)石川高(笙)Sachiko M(Sine waves)宇波拓(Comp&オブジェクツ)高良久美子(Vib)水谷浩章(B)芳垣安洋(Ds,Tp)
ゲスト:イトケン(2nd conductor)/新宿2丁目ストリング・アンサンブル


かなり大入り。


一音目からグッと引き込まれてしまう、水谷さんと芳垣さんのリズム隊がやはり凄い。
Sachiko Mのサイン波も光線の如く音を貫いてきて、これもたまらないです。
宇波さんもザワザワ音を波立たせ、

後半のストリング・アンサンブルは、どうもマイクが音を拾い切れずあんまり聞こえてこなくて、あまり効果が見えにくかった。
とはいえ、大友さんとイトケンさんのダブルコンダクトは目まぐるしく展開してて、目が離せないという感じでは面白かったかな。
んー、でもONJOの前にドカッとストリング・アンサンブルの皆様が並んでしまうと、何だか壁が作られてしまったようで、いささか残念でした。

締めは「ユリイカ」から、終盤から芳垣さんは破壊的なドラムで立ちながらドカンドカン鳴ってました。


以前見た渋谷duo exchangeでの「OUT TO LUNCH」のレコ発がとても強烈に印象的で、どうもそれに及ばずで、素晴らしかったけど、やはり望んでしまうなぁ。