灰野敬二、太田恵資@大泉学園inF
久し振りとはいえ何回も繰り広げられたデュオ演奏であります。
今回はかなりかっちりした内容でありました。
第一部での灰野さんは、増幅した音をスピーカーから出し、不穏な音を響き渡らせ、スピーカーを手でミュートして断片的に音を出したり、ドラムマシーンを使い、フルートを吹き、民族楽器と思しき弦楽器を奏で、これまだどこかの民族楽器と思しき笛を吹かれてました。太田さんもヴァイオリンの端を弓弾き軋んだ音から始まりました。
第二部は灰野さんのギターから始まり、右手の鋭い手さばきでぐいぐい引き込んでいきます。譜面台に歌集を広げて、ひんやりとした声を響かせていきます。太田さんをワウペダルを利かした音を奏でていきます。
中盤では徐々に灰野さんのギターが轟音を吹き出させ、音の渦へと包み込んでいきました。もう身を任せるのみ。
終盤は静謐感を漂わせてました。
それにしてもかっちりしていたなという印象でしたが、逆にそれがとても新鮮でありました。