菊地成孔、南博＠新宿PIT INN

菊地成孔(ts)、南博(p)

菊地さんの３daysで、菊地さんを初めて見たのは同じPIT INNの年末で南さんのカルテット(GO THEREの前身)と共演されていたのを見たのが初めてだったので、今回は久し振りとなる南さんとのデュオは待ちに待った待望のライヴでありました。

会場はかなりの混みようだったが適度に場を確保できたが、座れないのかと店の方に聞いてる客がちらほらいて、やはり場慣れしてない人が多かったかな。
前方は座席で勝ち組の貴族、後方は立ち見で貧民の奴隷とのこと。もちろん私は貧民な訳で、とほほ。

演奏は即興とスタンダード、南さんの新作｢エレジー｣からのオリジナルを織り交ぜた展開。

MCでは、そういえばPIT INNはステージからMiles Davisの鋭い眼光が見えるようになっているので、その話しやら。
ここに来たお客さん全員が｢Kind of Blue｣を持っていると信じて止みません。ここに来たお客さん全員が｢TOUCHES & VELVETS QUIET DREAM ｣を持っていると信じて止みません。

南さんのクールなタッチのピアノに、菊地さんのサックスは艶やかに滑らかに染み渡ってました。
二部はさらによく、短い即興で始まりましたが、いい感じともう１回と続きましたね。
WAYNE SHORTERの｢Pinocchio｣、BILLY STRAYHORN｢Lush Life｣、Antonio Carlos Jobimの曲と続いたところが、珠玉の旋律にさらに艶めく音色がたまらなく、引き込まれましたね。

ギラついた印象の菊地さんのサックスは今回はとても端正な雰囲気で、これまたどっぷり浸れました。