高橋悠治、豊住芳三郎＠渋谷公園通りクラシックス

この日は大変な被り日。新宿や吉祥寺方面も気になっておりましたが、なんだか迷わず渋谷へ。

豊住さんの演奏を見るのは初めてであります。
最初の一打はシンバルの支柱を叩き、続いてバスドラの外側を前かがんで叩きだしていて、のっけからインパクト大でした。
その後も鼻歌を口ずさむように飄々な佇まいで鋭い音を放っていて、突然鬼のような形相で決めの一発をかます場面もなんともたまりませんでした。その後も様々な椀などの鳴り物を駆使したり、指で擦りつけ叩きだしたり、ブラシや泡だて器での叩き振りも、一打一打印象深かったです。
高橋悠治さんのピアノも溢れ出す美旋律で深淵へと引き込まれます。

・・・とはいえ、それぞれで素晴らしい場面はあったけど、どうもデュオでの即興ならではという展開へと行かなかったのは、いささか物足りなく残念なところであります。