渋さ知らズ@新宿PIT INN

渋さ知らズ@新宿PIT INN
渋さ知らズ不破大輔/片山広明/立花秀輝/小森慶子/佐藤帆/川口義之/辰巳光英/鈴木新/鬼頭哲/吉田隆一/Gideon Juckes/室舘彩/ファンテイル/斉藤社長良一/ヒゴヒロシ/関根真理/磯部潤/つの犬/さやか/ペロ/東洋/ちえ/しも/たかこ/南加絵/SUGAKO/田中篤史


実はかなり久しぶりなのだが、とはいっても今年の2/1以来か。
鍵盤がいない編成というのも久しぶりかもしれません。

本日もかなりの入り。心なしかいささか客層は若くなったか。

メンバーがぞくぞくとステージに上がる中で、社長が「a song for one」を奏ではじめ、じわりじわりと始まります。

社長のギターがSGでなくて、いつものどぎつい音でなくて、いつになく聞きやすくなっていて、ファンテイルさんのギターとの掛け合いもより明快。

それぞれのソロが際立っていて、突き抜けて響く立花さんのアルト、搾り出すように抉りだすような佐藤帆さんのテナー、とたまりませぬ。ヒゴさんの蠢くベースソロも引き込まれました。

「股旅」「鰤風 〜Hamachikaze〜」「ライオン」「Fight on the corner」そして「ひこうき」とノンストップに展開。

本日は低音が強力で、なかでもGideon Juckesさんのチューバは要所要所で際立っていてよかったです。それにしても、いろんなところで活躍されてますね。

音が静まって不穏な空気が醸し出される場面でのお調子組合のお二方の持つバナナの擦れる音に、東洋さんの呻き声が、より雰囲気を駆り立てて面白かった。
「ひこうき」で染み入る演奏が繰り広げられる中で、東洋さんは客席中央で凄まじい痙攣っぷり。丁度真横で吐息が首にかかったりと落ち着けませんでしたが、それはそれで結構楽しいです。

締めは「ナーダム」からメンバー紹介へ。


個人的には、それぞれの演奏はとても素晴らしかったけど、どうも最近のPIT INNあたりでの大編成の演奏は混沌とした部分が希薄になっていって、いささか物足りなく感じてしまう。無い物ねだりっちゃぁそうなのだが。むー。