『EXTREME NIGHT Vol.10』@渋谷青い部屋

1/10『EXTREME NIGHT Vol.10』@渋谷青い部屋

水谷浩章(b)山本達久(ds)KONTA(ss)Dr.kyOn(p,key)
梅津和時(as,ss,cl,bcl)ミト(TENORI-ON)石橋英子(p)一楽誉志幸(ds,etc)とんち(steelpan,voive,etc)
エミ・エレオノーラ(vo,p,accordion)勝井祐二(vl)
イーヨ(vo)外山明(ds)大川俊司(b)ハル宮沢(g)窪田晴男(g)
Filth


いつにもましての被り日。
なるたけ対バンのイベントは避けたいが、今夜はイーヨさんのバンドの編成が気になって、こちらへ。

開演時間になっても待ちぼうけで、ちと仕切りの甘さが気になった。
会場内も狭くてすし詰めで移動も困難で逃げ場がないのはつらかった、これは仕方ない。
それぞれのバンドはだいたい40分ほどだったかな。


・イーヨ+外山明+大川俊司+ハル宮沢+窪田晴男
窪田晴男さんは去年あたりに見た今堀恒雄さんらのセッションでの演奏があまりに素晴らしく気になり。ハル宮沢さんは渋さ知らズの創設時のメンバー。
とはいえ、いつものイーヨさんのペース。
曲順を変えて演奏陣に動揺が走ったり。外山さんがカウントを取ると無茶なカウントをとって、挙句はせ〜ので始めてメンバーが脱力しつつ始まったりと、ドタバタがさらに楽しい。後半の「アウビイ」「デュオ」でのアグレッシヴな展開は演奏の凄みが伝わりすこぶる楽しかった。


・エミ・エレオノーラ+勝井祐二
その去年の今堀恒雄さんらのセッションにも参加していたエミ・エレオノーラさんと勝井さんのデュオ。
なんと10年振りのとのこと。
エミさんはピアノ弾き低音の声を絡ませていき、なんとも雰囲気がありましたね。


梅津和時+ミト+石橋英子+一楽誉志幸+とんち
演奏始まる前にとんちさんより梅津さんのご来光(!!)をみんなで拝めるようにと着席を促してました。
梅津さんのバスクラが潜行していき、石橋さんの鋭いタッチのピアノ、おもちゃ箱をひっくり返したような音を繰り出す一楽さんの音。
TENORI-ONは正直分かりにくかったけど、ミトさんが途中で石橋さんやとんちさんに演奏方法を教えて演奏させてたのが、なんだか面白い場面。
とんちさんが梅津さんの頭をポンポン叩いてたけど、何か効果はあったのだろうか、んー。梅津さんは黙々演奏に専念。
音に酔いしれることが出来たけど、ちと冗長に感じて後半は雑魚座りということもあり、いささかつらかったのが残念。


水谷浩章+山本達久+KONTADr.kyOn
Dr.kyOnのキーボードから泡音が出て、雰囲気をぐっと醸し出します。そこから一気に加速します。
水谷さんのエレベが終始グルーヴィーにアグレッシヴに弾き出されていてよかった。
Dr.kyOnの煽るような鍵盤がこれまたたまらなかった。
それにしても、山本達久さんのドラムが凄まじい。見る機会があまりなくてドラムセットで見るのは久し振り。素晴らしい加速度だった。小物使いも絶妙でした。立ち見で全く前が見えなかったけど鏡越しで見えたのでそっちばかり見てしまった。
中盤フュージョンっぽくなってだれてしまったけど全体的にとても楽しめた。
演奏終わったら皆さんぐったりしてて、アンコールの話も出たが立ち消えまして、客席も燃え尽き感があったのでナシでよかったかな。
最後にKONTAさんの声が聞けたのがちと嬉しかったりしました。


総じてどちらも興味深い演奏が繰り広げられておりました。