『Grace 20th presents THANK YOU エブリボデー!!! we are back agai

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"Grace 20th presents THANK YOU エブリボデー!!! we are back again!!!〜筆おろし vs マドモアゼル玲とシノブプレ vs パンチの効いたブルース"@下北沢440
筆おろし(長見順,柴草玲,Grace)
パンチの効いたブルース(長見順,かわいしのぶ,Grace)
マドモアゼル玲とシノブプレ(柴草玲(17),かわいしのぶ(17))


ドラムのGraceさんのデビュー20周年記念イベントの一つ。
『筆おろし』はなんと5年振りのライヴ。私奴は初見です。


まずは『マドモアゼル玲とシノブプレ』。
17歳デュオ。お二方制服姿。
ライヴをする度に、柴草さんのメイクもといマドモアゼル玲の風貌が荒れていっているのも見所の一つ。
今回も玲さんはアコーディオンを、しのぶさんが自転車ベルをチーンと鳴らし、客席を練り歩きステージに上がると「昭和枯れすすき」を歌い出します。
玲さんのドスの効いた低音としのぶさんの艶やかな高音の絡みが非常に面白い。
しのぶさんの淡々としたポエトリーリーディングが引き込まれる「笑う夜の遊園地」は、その空間だけ切り取った雰囲気が素晴らしい。
「さげまんのタンゴ」では、私はさげまん、の振りが何ともいえませぬ。具体例について今回はついに言っちゃったな場面もあり。
締めはしめやかに「ゴンドラの唄」。終盤でしのぶさんのベースのフィードバック音が徐々に大きくなっていくのはなんともたまりませんでした。


続いて『パンチの効いたブルース』。
のっけからのGraceさんの叩きっぷりに、ドラムになりたいと思わずにはいられませぬ。凄まじや。
激しいアクションでの演奏振りが非常にかっこよくたまりませんです。
お約束の「舟唄」では、アイ ラーヴ グレイス!となって、果てには本名で。


そして『筆おろし』。
メロウな旋律で心地よく聞いてしまいそうでしたが・・・。
リアリティ全開な詞がこれまたとんでもない。
曲間の三人のやり取りも面白い。
Graceさんが歌うシャンション、越路吹雪さんのカバーも、これまた異様な迫力に満ちていました。
最後は、楽器から放れて、Graceさんがヒューマンビートボックスで、順さんと玲さんがラップ。玲さんはカズーも吹き怪しい動き。
テーマはしわよせの世界。圧倒されました。
たっぷり1時間半以上ありました。


アンコールの後の締めでは、しのぶさんも加わり、4人での演奏。
順さんの仕切りで「地域のタンゴ」。
筆おろしの濃厚な世界に圧倒された後に、ほどよい脱力加減で素敵でした。